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過去に保証付貸付の返済が延滞していても、追加保証の対象となるか

過去に信用保証付貸付の返済が滞った履歴がある場合、新たな信用保証の申込ができるか。

過去の延滞履歴のみをもって保証の利用を断られることはない。ただし、保証申込時点で期限経過している、もしくは約定返済に延滞が生じている場合は、そのままの状態で新たな保証を受けることはできない。

延滞履歴のみで判断しない
信用保証協会では、人的信用の補完として、中小企業者との相互信頼関係に基づき信用保証を行っているので、債務者の債務不履行は、この人的信頼関係を著しく損うもので、協会を害するばかりではなく、一般金融ルール上からも、かかる場合は新たな与信が行われないのが通例である。したがって、新たな保証を受けるについては、既存の被保証債務が約定どおり履行されているか、もしくは完済されていることが前提となる。しかし、過去において一時的に債務不履行状態があったからと言って、その事実のみで新たな保証を受けることができないという判断にはならない。

新たな保証を受けようとする時点で債務不履行があった場合、その態様にも「債務不履行、即、代位弁済」というケースから「一時的な金繰齟齬のための一時的不履行」に至るまで各種のケースがあげられ、協会の中小企業者に対する助成援助の公共的使命と役割から対応せざるをえない点にも鑑み、個々の事情について検討を要する問題でもある。これらの場合、債務者が、倒産、支払停止など回復見込みのない場合を除き原則的には支援が継続されるから、協会と相談のうえ取扱うべきである。この種の一般的ケースとしては実質的に、弁済期限の延期、保証付貸出の更新、継続等により対処可能のものが多いから、まずこれらの条件変更手続を完了したのち、改めて新たな保証申込を検討すべきである。